「1Q84」文庫化で一気読み中です。
最初に読んだ時は、はっきりいってそれほど面白いとは
思えず中断していたのですが、
今はとにかくっ夢中です!!
これほどのめり込んだ読書は20代の頃以来ってくらい
文字通り寝食忘れた読書をしております。
以前はブームのまっ最中だったので、
世間の賑やかしでこちらも期待値上がりまくりだし、
ネット眺めているだけで、面白かった、面白くなかった
という評が目に飛び込んでくると、どうしても斜めに構えてしまうし・・。
本を読むというより「あの『1Q84』を読んでる~!!」
という気持ちの昂ぶりというか「読んだ!」と言いたいがために読んでる。
そんな邪念もあったのではないでしょうか・・。
今、一人静かに向き合い、素直に世界を堪能することができました。
小説は、
世間が静かになってから読みましょう(◡‿◡*)
今までの村上作品すべてが凝縮したような面白さが詰まっていて、
同時に今までの村上作品にはないエキスも詰まっていて、
これほどの長編なのに、ちっとも飽きがこない
物語を引っ張っていく文豪の力に今さらながら脱帽です。
いや、ほんっとに一場面も退屈な無駄な描写がないのですから!
そして比喩表現の的確さには、酔いしれてしまいますね~。
何十回となく出てくるのに(数えてみたい・・)
「またか・・」って感じさせない、むしろいちいちすごい!と深く
うなずいてしまいますね。これは誰にも真似できないはず。
BOOK1は、壮大な物語の幕開け!
たくさんの謎が渦巻き、
これからどんな世界に連れていかれるのかと
わくわくが止まりませんでした。
BOOK2では、大きく物語が動き出し、
スピード感が出て、こちらもとにかく
はらはら、どきどきが止まりません。
青豆とさきがけリーダーの会話、
天吾と十数年ぶりに再会した父親との会話・・
共に深くて泣けました。
更に、青豆と天吾のお互いを思う深い純愛と
切ないニアミス。
青豆と天吾の視点が交互にくるカットバック方式なのですが、
伊坂幸太郎もこの描き方よく使っていますが、
伊坂さんの小説では、どっちかだけが走りすぎてしまって、
だんだん、交互に読むのがまどろっこしくなってきて、
私はすっとばして、まとめて読んでしまうことが度々あるのですよ。
ところがさすが村上春樹!
一度もそんな衝動には駆られませんでした(^^;
併走する物語の速度のバランスが見事にとれていて、
更に交互視点がうまい具合に絡み合って世界を作りあげていくのです。
一気に読んでしまって、残りあと2冊かと思うと
寂しい!!
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コメント
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No:1788 2012/06/25 11:59 | #[ 編集 ]
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってしまって失礼しました。
稚拙なブログにとても嬉しいお言葉をいただいて、
励みになりました!(涙)
好みや接点も多くてとっても気が合いそうなので、
またどうぞお気軽にコメントしてくださいね。
ツイッターもよかったらぜひ!(^^
どうぞよろしくお願いしますm(__)m
No:1789 2012/07/04 19:38 | るるる☆ #-URL[ 編集 ]
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