「ナインスゲート」

2009/09/27 19:45 

久々にジョニー・デップ作品を見ました。
耽美的なオカルトミステリーでした。

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世界に3冊しかないという『影の王国への9つの扉』。
１７世紀に悪魔自身が書いたと言われるこの禁断の書の
真贋の鑑定を依頼された本の探偵（鑑定家）コルソは、
ニューヨークからヨーロッパヘと旅立つ。
ヨーロッパで、本のことを調べるコルソの周囲で次々と奇怪な事件が起こる。
そしてコルソ自身もこの本の持つ魔力に魅せられていく・・

私が長年デップ作品を追いかけてるのは・・
映画作品自体は面白くなくても、必ず光ってる彼の演技。
細かい役作り、存在感を確認したいがため！なのです。
まさに、一球入魂的な役者魂！！それが見たい。

お金の為ならなんでもする、どうも信用ならない二枚舌の男コルソ！
こういう胡散臭い役はお得意です。
後半は、内側から滲み出る「悪」の部分が徐々に露出してきて、
妖しい輝きを放ってくるのです！
これは、すごい！上手い！と唸ってしまいました。
役作りとしての細かい仕草とかも最高でした！！

稀覯本というのですが、
世の中に流伝している部数がきわめて少なく、稀にしか巡り合うことができない本。
手の込んだ細かい版画、透かし文字、金文字、皮張りの装丁など、芸術品の域に達している。
そんな本に魅了され、生涯かけて、財産を投げ打ってまで追い求めるコレクター。
人間の欲がぶつかり合う・・狂気の世界がすごかったです。